学生ブログをご覧のみなさんこんにちは!
高校学習支援プロジェクトでリーダーを務めています濱部眞帆です。
私たちは、「大学生が高校の先生と共に新たな時代の教育実践を創造し、生徒へ届ける。」ということをミッションに掲げ、佼成学園中学校・聖学院高等学校で授業をしています。両校ともに男子校で、元気な中学生・高校生が集まっています。
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今回は今月の高校学習支援プロジェクトの取り組みをお伝えします!
◇佼成学園中学校(よのなか科):第8回「クラス行事か?勉強か?」
佼成学園中学校では、中学3年生を対象に毎週異なるテーマを設定しディスカッション形式の授業をしています。本日は12月前半に行った第8回の授業を例にとりあげて詳しくご紹介します。
第8回の授業は「クラス行事か?勉強か?」というテーマで、「もしクラス行事か勉強、どちらかを選ぶとしたら?」という問いを中学3年生に投げかけました。
①体育祭に向けて、練習の段階から全力投球で臨もうとする情熱派のAくん
②その先に待ち受ける定期テストを視野に入れ、練習よりも勉強時間を気にするコツコツ派のBくん
2人のケーススタディを通して、「自分が大切にしていることは何」か、「自分の価値観とはどういうものか」ということを生徒たちに考えてもらいました。
生徒からは、「両立できれば一番いいけど・・・」「オレはアメフト部だから運動一本でいくわ!」というように様々な意見が出ました。それぞれの価値観が前面に出た意見を交し合うことで、視野を広げることができました。
◇聖学院高等学校:『山椒魚』×アクティブラーニング
聖学院高等学校では「文章を客観的に読むこと」を目標に掲げ、井伏鱒二の小説『山椒魚』を、「アクティブラーニング」の視点から生徒に読み解いてもらおうという取り組みを行いました。
手法① ジグソー法
ジグソー法とは、ある1つの話題に関して、グループごとにインプット・対話を行い、その後異なるグループにいた者同士で班を作り、自分の得た知識・考えを持ち寄ることで高次元の対話へと成長を促すワークです。詳しくはEDUPEDIAの記事に掲載されていますのでこちらからご覧ください。
手法② 問題作成
先生方と打ち合わせを繰り返した結果、私たちは「誰もが納得してくれるような根拠のある問題と解説が作成できること」が「客観的に読むこと」への第一歩であると考え、生徒たち自身に問題作成をしてもらうことにしました。
生徒たちも「自分たちの解答は他者を納得させることができるのだろうか?」と頭を悩ませながら一生懸命作成に取り掛かってくれました。また、完成したものをお互いに解き合うことで、「解答長いよ!」「そんなこと書いてあったっけ?」など問題と解答を自分で作成することで初めて「客観的に読むこと」の難しさや楽しさをより実感してくれたのではないかと思います。
このように、私たち高校学習支援プロジェクトは現場の先生や生徒たちと共に考え、行動する中で、新しい時代に対応した「学び」を見出そうと日々活動しています。高校学習支援プロジェクトの活動に興味を持ってくださった方、また参加してみたい!という方は、下のG-mailの方にご連絡ください!
今後も学生ブログページやSNS等を通じて、高校学習支援プロジェクトの活動報告を行っていきますのでよろしくお願いします!
▲毎週行っている定例ミーティングの様子 ▲先生方とのミーティング後の様子